比嘉

さよならを言いたくて。
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今、君はどこにいるのです?
俺に何も言わずに、どこにいったのですか?

「えいしろー!!」

そう俺を呼ぶ声が、今は聞こえない。
きっと俺が冷たかったからだろう…

「…咲。」

そう呟いた瞬間だった。

「ちょっと待ってよっ!」

と聴こえた声がそっくりで…
俺は振り返った。

その瞬間、俺の恋は終わった。

そこには君がいた。
知らない男と歩いている君が―――。

「さようなら。」

俺はそう呟き、背を向けて逃げた。
もう君の声が聴こえないように。


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