立海

君の声を聞きたくて。
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君は、あの日から眠り続けている。
あの日から、君の声が聞こえない。

「あの男の子、1年間ずっと目覚めない彼女のお見舞いに来てるんだって…」
「凄いわねぇ。でも、1年も寝たままじゃ、もう…」

看護師たちの会話が、耳に入る。
何を勝手なことを言っているんだろう…。
咲は目覚める。
今は少し…疲れてるだけだよね?

「咲、来たよ。」

俺は、今日も君の病室に入る。
ただ、もう一度…君の声を聞きたくて。


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