長いベル世界
□目を覚ませばそこは真っ白で真っ白で
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「……めい…」
誰?
ずっと、ずっと。
「……めいっ…」
私を呼んでる
ねぇ、あなたは一体誰なの?
「めいっ……」
どうして、そんなにも…
私を愛しそうに呼ぶの?
「めい……どこに行っちまったんだよ……」
ねぇ、誰なの?
あなたの声を聞くと苦しくなる
私はどうしてこんなにも切なくなっているの?
ねぇ、あなたは私の何なの?
─────────────
──────────
──
「………ん……」
真っ白天上。
まだ眠たい体を無理矢理起こす
ズキンッ
「…痛っ……」
微かに痛む頭を軽く抑える
あれ?ここどこ?
当たりを見渡すが目の前に広がる真っ白な壁に床。真っ白な部屋は私には見に覚えのない場所だった
「私」
わたし?
私は───……
…──誰?
私に一体何があったの?
私は誰なの?
ここは一体どこなの?
何で私は何も覚えていないの?
何で?
私は…………だれ?