長いベル世界
□全部お前のせぇだっつーの
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めいside
ペタペタ ペタペタ
「……はぁ〜…」
さっきからどのくらい時間が経ったのかな?
きっと30分くらい?
フランが自分にメイドがいないとかどうとか言ってたから
メイドや執事がいるのは知っていたけど、
来る度、隠れなきゃいけないこの恐怖感。
しかもこのアジト………
ものすっごく広いんだけど…
「……迷った…?…」
ど、どうしよう。
こんな時にフランが帰ってきたら大変なことになる…
ましてやスクに会ったりしたら生命の危機だ!!
「あ〜どうしよう〜」
アジトだから広いのはまぁ当たり前よね……
にしても歩いてて分かったけど塔も何塔かあるみたい。
どんだけ広いつーの?!
ペタペタ ペタペタ
そんな考え事をしながら目の前曲がり角を曲がった時だ──…
ドンッ ドシーンッ
「いった!」
「……てぇ〜なっ……」
下を見て歩いていたせいで誰かにぶつかりまたもや尻餅をついてしまった
「いたたたっ……」
「…てぇな、王子に尻餅つかせるとかまじ生意気。お前サボテンの刑決定……」
ん?
サボテンの刑?
何だかこの感じデジャヴュ。
パッと顔を上げれば目の前の金髪王子と目が合い、
「「あ」」
重なった二つの声。
そこには尻餅のついたベルがいた
これは──…
やばいんじゃない?
とてつもなく。
………見つかってしまったぁあああぁああーー!!!!
「あ、あああぁ〜……こ、これはその……え、と…!」
アワアワしだす私をただナイフ片手にジッーと見つめてくるベル
ま、またその視線が恐いんだってばぁ〜〜
ナイフ締まってよ〜(泣)
「あの、だだだから……こ、これは「お前何してんの?」
ギクッーーー!!!
や、やばい。
ど、どうしよう━━(;□+)━━!!!
何て答よう………?
で、でもまだ逃げてたなんてバレてないし!
探検してたって言えば──…
「もしかして逃げてんの?」
バ
バ!
バレてるぅう〜〜〜!!