Poem

□そして今夜も夜空の下で
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「あぁ…。」
そう呟いても、きっとこの空に溶けていく。
あなたに届くことなく、私の数センチ先で星へと消えていく。

そうなれば、やはり儚く。
やっと今朝繋ぎきったツギハギだらけのハート模様も、飛び出た糸から解れていく。

「はぁ…。」
この吐息を吐いたところで、
私の苦労があなたに届くわけでもなく。

それならいっそ、届かないまま、あなたに依存しようか。
そんなことも考える。

でも、そんなことを繰り返していれば私の大事なハート模様だって
縫い糸だらけになっていつかはどれが本当の生地だったのか、

…最初の色は?

見失う。


それならあなたから離れようかな。
いいや、それは無理だよ。
だってこの糸もツギハギも全部あなたの贈り物。

もう、我を忘れて、
あなたのハート模様に私を織り込んで…。

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