小説†桜蘭学園岡山校†
□†桜蘭学園岡山校〜1章〜
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僕の名前ゎ嗄嗟喇愛稀(ささらあき)―――。
岡山県で五本の指に入る大企業〜Ryubiグループ〜 の名誉会長である父親を持ち欧州から流れてきた金持ち学園の桜蘭学園岡山校に通わされているのが現状である。
僕の家は岡山駅東口から岡山城に向けて5分ほど歩いたとこの大きなサンタワーマンションの最上階に位置しそこから磨屋町の学園まで通っている。
今日ゎ学園休園日―――。
携帯が震える..
ブブ...ブブ...
"おはよう瑛、"
"よ!愛稀"
"愛稀?用意できた?"
"うん瑛と遊ぶのにあたりめー"
そんなたわいない会話の相手は猪瀬瑛(いのせあきら)―――。
瑛は倉敷に展開する工業地帯西日本製鉄のJSEグループの御曹司で学園の同級である。
瑛と東口に集まるとわかりマンションを出る...
この季節昼間は暖かいが夕方には寒くなる。ちょっと薄目のカーディガンを羽織りエントランスを出た。
ビックカメラの前で地下に入り東口交番前辺りの通路を地上にあがる―――。
"ふぅまだ来てないみたい"
そう思って僕は
マルボロアイスブラストを口にくわえ火を灯す。
刺激あるメンソールボールももう慣れた、最初吸った感覚はガム噛んでるみたいだったが今は苦味が勝つ。
そうこうしてると僕に近づく制服警官が―――
"君、たばこ吸ってるけど?"
な、なんだょ
吸ったらいけんのか?
と思って警官を睨む。
"身分証明を..."
すかさず警官の腹に学園手帳をつきだす。
"あ、たォ大変失礼致しました"
手帳を見るや深々と一礼をする警官――
手帳にはこう書いている
欧州企業連盟後継者育成機関〜財閥専門学舎桜蘭学園 岡山校〜と長々とした校名にピンときたのだろうか。
"おっとー!!またまた検挙祭りか?"
少し離れたとこから警官をバカにした声がこっちに向かってきた。
"愛稀!手帳見せたのか?"
"お!瑛か!見せる以外に証明しようがないしね"
警官は瑛を上目遣いに見つつその場を去っていく―――。
こうして瑛と集まれたのだがよく考えたら瑛の言った"手帳見せたのか?"がなにか疑問点あって仕方なかったが気にしないよう歩き出した。
岡山駅は2年前に改装し東口と西口を繋げるような構内となり東西連絡通路 とし様々なお店が入る『さんすて岡山』や切符売り場やタクシーとバスの専用立体ロータリーが東西の構内間に位置する―――
東口構内から西口構内に向けて歩いてると瑛が鼻を揺らす、
"愛稀。あっこの店いい匂いぷんぷんさせてるよ"
"ぁあ、マネケンか。"
東西連絡通路の中にある中央改札口からちょっと西口に向かうとこでベルギースイーツ屋マネケンがある。
日々行列ができたくさんの人を虜にするあま〜い匂いに僕は慣れていた。
"帰りに買お"
僕は瑛にこう促し足を進めた――
西口側に出ると、岡山全日空ホテルや宮本むなしがあるがこれと言って街風景がない...つくづく僕は思ってる
岡山は街の規模が東に偏ってて駅過ぎて北側は玉柏とか鉄とかの地名になると山が近い田舎となるし西側は何かと学校や企業ビルがあるが街とはほど遠いだろう、南側なんて駅から信号5つくらいの下石井辺りのイトーヨーカ堂まででそれより南は田舎だ....唯一東側に中央町、田町、柳町、幸町、南中央町に繁華街が展開され、シンフォニーホールや岡山城そして後楽園あとライブハウスが点々あるのみ―――岡山はそんなとこだ。
落胆した思いに一人ふけっていると肩を叩かれた。
"愛稀聞いてる?"
僕は即答してしまう
"えォなんか言ってたん?"
瑛は呆れた表情で僕の頭をポンポンとてをうちそれ以上何も言わなかった――――
僕の一人想いにふける間に全日空ホテルの前に着いていた。