short

□好きになるしかありえない
1ページ/1ページ

「ねえねえ聞いてヒロ兄」
「どうしたの?」
「部活の先輩にさ、すっげームカつくヤツがいんの」
「うん」
「女みてーでさ、髪二つに結ってんの」
「うん」
「まぁ、顔はそれなりに………てか、すげー整ってんだけど」
「へぇ」
「初対面でいきなり俺に注意してきやがってさぁ」
「うん」
「ムカついたから嫌がらせしてやったんだけど。…アイツ、それでも俺に優しく構ってきてさ」
「…うん」
「先輩ぶってんじゃねーよ!っつーか」
「…」
「あ、でもこの間さぁ」
「…」
「霧野先輩がキャプテンと一緒にスポーツショップにいてさ」
「…」
「仲良さげに二人してサッカーのコーナーに並んでやがって」
「…」
「なんか雰囲気に溶け込めなくて結局先輩たちがいなくなるのを待ってたんだよ!?」
「…」
「ああ、そういえば」
「…」
「霧野先輩が、はじめて俺にメールくれてさぁ」
「…」
「別にいらねーけどしょうがないから返信してやったんだ」
「…」
「保存とかしてないけどね!するわけないし!」
「…」
「それに、霧「ハイハイ。マサキは霧野くんのことが大好きなんだね」…違うっ!!」

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ