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□star gelly
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※会話文
 
「かーりやっ。何してんの?」
「せせせ先輩っ!!な、なにもしてないですっ」
「してただろー。今。明らかにシャーペン動かしてたじゃん?」
「ぐっ…………。まぁ、してましたけど」
「なにしてたんだ?」
「宿題」
「その細長い紙は?」
「…………短冊?」
「書いてたのは?」
「…………短冊ー」
「かんわいー狩屋!嘘つきやがってこの!何て書いたんだ?」
「えー、別に言わなくてもいいでしょー」
「良くない。知りたいの。キリノセンパイに教えて」
「………ほらよ」
「………………………………は?ナニコレ」
「?何これって…最近駅前に美味しいと評判の新しいケーキ屋が…」
「……は?ケーキとか……………はぁ」
「はい?なんなんですか一体」
「いや、だってコレ明らかにフラグ立ってたじゃん?むしろフラグしか立ってなかったよな?」
「なにの?」
「<霧野センパイとほにゃらら>>だよ!」
「<ほにゃらら>>!???なんですかソレ」
「や、例えばほら。キスしたい、とか?」
「………………………………」
「やめて。冗談だから本当やめて。黙らないで欲しいな!」
「…………はぁ。じゃあ黙りませんよ。バーカ」
「突き刺さったんだけど。ガラスのハートなんだけどキリノセンパイは」
「そうですか」
「あーあ。七夕ってもっとロマンがあるモンじゃねーの?」
「そうですね」
「ほら、しかも俺ら恋人同士だし?」
「そうですね」
「それにさぁ、俺ん家に泊まりに来てるワケじゃん?」
「そうですね」
「そうですねだけで返してくるとか何!?ツンデレ!?新たなジャンルなのコレ!?」
「あーあ。ほんとどーして霧野先輩なんかと付き合っちゃったんだろう」
「え、なに?別れないぞ俺。負けないからな?」
「だって、こうして傍に居ることが出来るだけで幸せだなあとか思っちゃうんですよ、俺。…好きだなあ」
「………………………へ、?」
「だからもうこれ以上願うことは無いんですよ。先輩に関しては。…んー?違うかなぁ…」
「……………………………………………」
「書ききれないから書けないのかも。うん。そうだ」
「………ちょ、狩屋サン!?」
「だから今度ケーキ奢ってくださいね」
「オッケー任せとけぇ!」
「(チョロすぎる…)」
 
*** 
 
小悪魔狩屋くん(ちゃんでもオッケー)。
基本うちの蘭ちゃんとマサキくんは甘くならない甘です。
俺表記ですがマサキくんは俺呼び女子でも大丈夫だと思ってます←
(もちろん男子設定で読んでくださって構わないですが)

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