book
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柱が損傷しました。
鬼灯様が素手で破壊しました。
桃太郎さんが吃驚しています。
鬼灯様が手の甲を擦っています。
痛かったのでしょう。
氷水をプレゼントしておきました。
何故そんなものを持っているのかは秘密です。
強いて言うなら二次元マジック。
何でもありなこの世界に祝福を。
♂♀
今回も仕事のため鬼灯様の元を訪れた私ですが、その場の流れで、鬼灯様と白澤様の過去の賭けの勝敗を明らかにすることに付き合うことになりました。
お二方の仲の悪さの火種となった賭けの勝ち負け、とても気になります。
それから勝敗の決め手になる方の身元を調べている間に、お友達が一人増えました。桃太郎さんです。
彼は第一話から更生して、いまや数少ない常識人の一人になりました。
「へー、では白澤様に御教授して頂いているんですね」
「そうなんです。凄いんですよ、白澤様。薬のことに関して何でも知ってるんですよ。」
「それは凄いですね。そう言えば、前に遊びに来るように言われました」
白澤様といえば、あの時の怪我は治ったのでしょうか。
聞いたところによると、落とし穴に嵌まって天国から落ちたそうです。
全然大丈夫そうでしたが。
そんな会話を挟みながら、何とか身元を割り当てることができました。
早速その人の所へお宅訪問です。
その方が男性なら鬼灯様の勝ち、女性なら白澤様の勝ちです。いざ。
「あたし?ニューハーフだけど、手術はしてないわよ。」
これは…。
「体が男性なら胸囲は男性とみなします!!」
「イーヤ!心が女性なら僕は女性だと思うね!!」
二人の仲直りはまだまだ先のようです。
というか仲直りすることは今後あるのでしょうか。
見物です。
これ、本編読んでないと内容を理解できませんね。ごめんなさい。
⇒付け足し
「白澤様に似てる」と言われることが屈辱な鬼灯様。
それほど鬼灯様は白澤様のことが大嫌いなのですが、二人が互いのことを嫌いになった火種は、約千年前に開催された日本VS中国の親睦大会(オリンピックみたいなの)の時の、暇潰しに行った賭けでした。
その賭けの内容は、今からやって来る"婦人"のバストが二尺八寸(約85cm)以上か以下か。
白澤様は以上、鬼灯様は以下に賭けました。
しかしやって来たのは豊富なバストをお持ちの性別の見分けがつかない鬼でした。
『(女か男か)どっちだ!?』となったお二方ですが、互いに最後まで賭けの勝ち負けを譲らず、今までにいたると言うわけです。
そんなわけで今回は、その方の性別をハッキリさせて、賭けの勝ち負けをハッキリさせるという話だったのですが、その方がニューハーフだという曖昧な境界にお立ちの方で結局勝敗は決まらなかったっていうオチ。