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「名前ちゃんも一緒に行かない?」

「行きます行きます」

飲み会に誘われました。


♂♀


衆合地獄にある居酒屋で、大王様や鬼灯様を含んだ大勢の方と飲み会です。
お香ちゃんの隣に座ろうかと思ったのですが、やはりそこは男性陣…特に唐瓜くんに譲ることにしました。頑張って下さいと、唐瓜くんの背中を押してあげれば、これまた分かりやすい反応をしてくれました。若いって良いですね。
そんな私は、空いていた鬼灯様の隣の席に座らせてもらいました。これといった知り合いが他にいなかったのです。ぼっちじゃないです。多分。
それから偶然にも同じお店に飲みに来た白澤様と桃太郎さんも加わりました。

「あ、名前ちゃんだ。そんな奴の隣じゃなくて僕の隣に来ない?優しくするよ!」

「遠慮しておきます」

「私の前で、私の部下に手を出すなんて良い度胸してますね。」

こんなこともありました。でも始めだけです。後は、皆で楽しくどんちゃん騒ぎです。
まあ、途中で鬼灯様と白澤様がいつも以上の険悪なムードを漂わせていましたが、お香ちゃんのおかげで何とかなりました。私の席が地味に鬼灯様と白澤様の中間だったので、二人が放つ気まずい空気に押し潰されるのではないかとひやひやしました。
ですからお香ちゃんには、感謝です。お香ちゃんがいなければ、きっと今頃、私は死んでいたでしょう。…ちょっと誇張しすぎました。

「悪女っていやあ、呂雉や則天武后や西太后だけどさ。でも絶対妲己に酔うね。何せ絶世の美女だからな。」

ああ、そうです。実は今、妲己さんのことについて話しているところなのです。
妲己さんとは、九尾の妖狐で、とてもお美しい方です。ボンッキュッボンです。羨ましい…。そして、THE肉食系女子です。

「白澤様、会ったことないんですか?」

「これがないんだなー、会いたいねえ」

「私、ありますよ」

「え、本当!」

「はい」

「彼女なら日本へ来て玉藻前という女性になり鳥羽上皇を惑わしました。」

「へえ、日本へ?」

「でも陰陽師に本性見破られたんで逃げてセミに化けて。でも池に正体映ってバレてボコられて石になりました。」

それは初めて聞きました。
本人からしてみれば、知られたくない過去の一頁でしょう。

「そして現在、衆合地獄の花街でボッタクリ妓楼やってます。ここから三軒先で。」

「あの店そうだったのか!!」

白澤様が横にしていた身体を起こしてそう仰いました。
もう訪問済みでしたか。しかもつい昨日の話だとか。知り合いと知り合いで火遊びしていたのは何とも複雑な話ですが、妲己さんと白澤様ですからね。白澤様の女好きは耳に余る程昔から聞いてますよ。

「美酒と美女ですかんぴんだ!」

「言っておきますが、金は貸しませんよ。」

私の周りは、ユニークな人でいっぱいです。




後日、久しぶりに妲己さんに会いに行きました。



鬼灯様が辛いのだめなの書くの忘れちゃったのと私にはヒロインの交友関係ちょっと分かりませんねってのと多分私たちが思ってるよりヒロインは高年齢ですっていうの

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