第一部

□1:夢のその後で…
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ふと、目が覚めると
そこには椅子に身体を縛られている
自分がいた。
眼鏡がないからか 視界がぼやける。
「……僕は…一体」
思い出せない。
そうしようとすると、頭痛が走る
「目が覚めたかい?…坊や」
「…!!」
聞き覚えのあるこえ
声の主はすぐわかった
「…兵、部…っ」
微かにその声がかすれてしまった。
すると、彼が近づく気配がした
何かされると目を瞑る。
「気分はどうだい?あと"夢"の話も…」
そう耳元で囁かれ、舌で舐められる
「…っ…ぁ」
思わず声をあげた瞬間
自分の視界がクリアになる
「ははっ…顔が赤いぜ?皆本」
「兵部っ それは、お前がっ」
"お前がそんなコトをしたからだ"と
言おうとしたら
その言葉は兵部に飲み込まれ、
そのまま僕の口内に彼の舌が入ってくる
「ん……ンふっ」
歯列をなぞられ口内を十分すぎるほど
堪能されたあと兵部にこう言われた
「ふ…さ‥お遊びはここまでさ。」
「まてっ…」
兵部の言葉の意味を理解するまもなく
僕は意識を手放した
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