となり。

□顔合わせ。
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----朝

「ん・・・」

「朱莉 おはよう」

「おはよ・・佐助」

佐助にあいさつをされたので、ぼーっとしなが

ら答えた。

「ん?・・・え!?」

朱莉はビックリしてしまった。昨日は、なんと

も思わなかったけど、佐助に抱かれていたの

だ。

「?? 朱莉?」

朱莉が何故驚いているのかわからず、首を傾げ

る佐助。

「あ・・・えーっと・・・佐助・・・はなし

て・・・くれる?」

「諾」

佐助は素直に朱莉をはなしてあげた。

「朱莉 幸村様の所 行く」

「う・・うん」

* * * *

「幸村様、少年 起床!報告!」

「うむ。はいれ」

「! 才蔵・・・みんな・・」

そこには十勇士全員がいた。

「朝っぱらからなんだよ?オッサン!」

「まあ待て。才蔵。佐助、報告を頼む」

「諾」

「朱莉・・・自己紹介」と、ボソっと佐助が言

った。

「・・・僕の名前は、清水朱莉です。宜しくお

願いします」

「ほほう・・・中々の美zy「若!」

幸村の言葉は六郎にかき消された。

「・・・・佐助・・・あの人達は?」

と、朱莉が小声で聞いてきたので佐助は小さく

「諾」と言って幸村に

「朱莉 みんなの名前 知りたい」

「ほお。分かった。皆、才蔵から順に自己紹介

をしてくれ」

「なんで俺が一番なんだよ!!」

「与頭だからじゃ」

「はぁ。俺の名は霧隠才蔵だ」

「次は其か、其の名は筧十蔵。宜しく」

「私はアナスタシア。よろしくね」

「あたしの名前は伊佐那海!よろしくね!」

「ああん?俺は 由利鎌之介だ!!」

「おいらの名前は弁丸!よろしくね!」

「我が名は、三好清海!宜しく!」

「俺様は根津甚八だ!よろしくな!!」

「私の名前は海野六郎といいます。よろしくお

願いします」

「よし!おわt「まだです。若もなさってくだ

さい」

「わかったわい。わしの名は真田幸村!よろし

くな」

「朱莉 傷ついた理y「佐助、いわなくてよ

い」

「?何故?」

「朱莉があまりにも悲しそうな顔をしておる

。話さなくてよい」

「・・・・諾」

「よし!自己紹介もすんだところで、皆、朱莉

と仲良くするのじゃぞ」

「はーい!!」

と、おおきな声で返事をしたのは、伊佐那海と

弁丸だった。

「ねえねえ!`お姉ちゃん`は、なんで僕ってい

ってるの?」

「朱莉ちゃん!お団子食べない?おいしい

よ!」

「え〜っと・・・」

伊佐那海と弁丸に一気にしゃべりかけられて、

朱莉は苦笑いを浮かべていた。すると、

「こら!お前らいいかげんにしろ!困ってんだ

ろ!!」

と、才蔵が止めに入った。

「はあ〜い」

そういうと、二人は行ってしまった。

「ふぅ・・・」

やっと静かになった、と思ったのもつかの間。

「おい!お前!俺様の船に乗らねえか?」

今度は甚八がきた。

「えっと・・・あの・・・」

「お前みたいな美女がいりゃあ楽しくなると思

うんだよ!な?」

「あ・・・あの・・・僕・・・」

「ああん?」

「女じゃないんですけど・・・」

「は!?」

「ええええええええ!!?」

その言葉に全員びっくり。

「嘘だろ!?こんな、美人が男!?ありえね

え!!」

「・・・・・・」

朱莉はだんだん、悲しくなってきて、俯いて黙

り込んでしまった。すると、佐助が

「朱莉? どうした?」

と、優しく聞いた。その言葉に安心したのか、

朱莉は

「怖い・・・怖いんだ・・佐助・・」

と、言った。

「何故? ここ みんな優しい。我もいる」

「違うんだ・・・僕が男だと知ると周りの目が

変わるんだ。男なのにかわいそう、とか男のく

せに、とか・・・そういう目で見られるのが怖

いんだ・・・」

「・・・朱莉」

優しく、佐助が言う。

「大丈夫。我 そんな目で見ない。皆も同じ。

だから・・・・泣かないで?」

「・・・・うん・・・」

と、朱莉が言うと佐助は朱莉を抱きしめた。

すると、

「佐助だけずるーい!私もー!」

「そうだよー!おいらもー!」

と、伊佐那海と弁丸も朱莉に抱きついた。

すると、

「!!・・・くすぐったいよ!伊佐那海!弁丸

も!あははは!」

「!! 朱莉 笑った」

「え?」

「朱莉 やっと笑った 我 嬉しい」

「!!・・・・僕も・・・佐助がいてくれて嬉

しい!」

「平和ねえ・・・・」

と、朱莉達をみて、ほほ笑みながらアナが言っ

た。

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