カゲプロ小説

□出会いは突然に……
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※出会いは突然のように、この話も突然始まります。ご注意ください。



私はこんな自分がいやでいやで泣いていた。
そしたら私の目の前に一人の人がいて、まだ追われているの……?
でもその人は違った。
「……着いてこい」
そう、言い残すととことこ歩いて行ってしまった。
私もその後を追ってみた。


その人の後を追ってみたけど案外普通の所だった。
「キドー!帰ってたんだー!」
あ、あれっ!?人、居たの!?
そしてこの人、キドって言うんだ……変わった名前だなぁ……。
「そいやキド、そこの子は……って僕知ってるよ!確か……『如月モモ』って子じゃない?ほら今人気の……」
「カノ……お前よく知ってるな。いつからそんなオタクになった」
「僕オタクじゃないよ!だってすっごく人気じゃない!キドも知ってるでしょ?!」
「まぁな」
あ……全く着いていけない……。
ていうかこの人たちも私の事知ってるのね……やっぱり私を狙って――。
「……いどうした?そんなに黙り込んでさ……?」
「!!!?」
び、びっくりしたぁ!いきなり話し掛けてくるんだもの……。
「そういえば名前は?……って知ってるけど……」
「じゃあ聞くなよ〜」
――ボカッ
「いっ、いちいち笑うな!!」
「えっへへ〜」
――何だろう、この人たちはどこか他とは違う……。何故だろう?
「……あ!えっと……あなた方の名前は……?」
「そういやまだだったな。俺はキド。よろしく」
「僕はカノって言うんだ〜よろしくね〜」
「あ、はい!私の名前は――」
「如月モモ、だろ?」
そ、即答――!?
「え……あはい!」
怖そうな感じだけど全然楽しそうな人だなぁ……。特にカノって人は……。
「えっとだな……俺たちにそんな敬語使わなくていいんだぜ?もっと普通に……」
えっ、えっ?
「そうそう!そんなにかしこまれたらこっちも困るからさー!」
えっ、えっ、えっ?
「……ということだ、分かったか?」
「あ……は――」
「いじゃなくて……?」
「う、うん……?」
「そうそう!」
な、何か難しいな……。
初対面の人にはなるべく敬語にって教えられてきたから、そのせいかな……?

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