猫のように

□1. 開盟学園
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日向は気持ちよく寝ていた。



「ぉい!!おい!起きろー。」



ん....。
なんかうるさい。



「起きないと襲っちまうぞ。」



物騒な言葉が耳に入ってきたので
日向は飛び起きた。



『....誰!?』


「かっかっか。やっと起きたか。」



少し甲高い変わった笑い声が
寝起きで機嫌が悪い日向の脳内に響き渡る。



『....うっさい。誰。』


「悪ィ悪ィ。俺の名前は安形。安形惣司郎。」


『..あーっそ。』



日向は寝起きなので
反応が遅い。



「お前こそ誰だ?見かけねえ顔だな。」


『..永瀬 日向。』


「ああ、例の転校生か。お前初日からサボってていいのか?笑」


『...そんなの人の自由。』


「かっかっか、おもしれえやつだな。気に入った。お前生徒会に入れ。」


『..は?』



何言ってんだこいつ。
生徒会?そんなものに入るわけがない。



「これは会長命令だ。」


『..会長?お前が?』


「かっかっか。そういうことだ。」


『会長がこんなところでサボってていいのか?』


「俺には授業なんて必要ねえ。」


『ふーん。』



そんなこと
どうでもいいけど。

さて、どうしようか。



「ってことでまあ、今日から生徒会長補佐な。」


『嫌だと言ったら?』


「退学。」



そういって安形は
笑顔で言った。

コイツ性格悪いな..



『断れないじゃん。』


「まっ!そういうことだな。」


『性格悪い。』


「かっかっか。まあ、よろしくな!日向」


『ああ。』





こうして
日向は初日から
いろいろと目をつけられたのでした。



(っち。めんどくさいことになった。)




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