一冊目:物語

□見える世界は
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気持ちの良い日差しが私の顔を照らして


目を開けたら


すずめの鳴く声が聞こえて

私は少しダルイ体を起こして背筋を伸ばしてあくびをして

パジャマのままリビングに降りて

おはようと挨拶をすれば
私と弟のお弁当を作っているお母さんがおはようと返してくれて

机の方を見ればそこにはお父さんと弟がいて

朝食が置いてあって

いただきますと皆で言って

家族みんなで楽しそうに話しながらご飯を食べて

そうしたらお母さんが早くしないと遅刻するわよってせかしてきて

私と弟が洗面所を取り合ったりして急いで私宅をする

そしてお弁当を持って急いで学校に出かけて

いってきますって大きな声で言う

学校に行けば皆が背中を叩いたり

少し離れたところから名前を呼んできたりして

教室にはいって皆におはようって言って

難しい授業を聞きながら

皆で先生のことをくすくす笑ったり

お昼なんて皆で屋上とか中庭に行ったりして食べる

放課後の部活では部活はほどほどにしててほとんどはあの先輩がかっこいいとか何組の子がかっこいいかなんて話あうの

それで部活が終わったら仲のいい友達と寄り道して帰ったり

そして土日にのおやすみには知り合いの男の子と一緒に遊びにいったりする




そんな事を願っていた
叶うはずも無いのに
叶えられるなんて元々思ってなかった
ただ願うだけ
行動して実現する力なんて私にはないの
私はずっとこの部屋の
このベットの隅で
カーテンを閉め切ったこの暗い部屋で

ずっと
ずっと
一人で過ごすの

それでいい

だからもう

放っておいて
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