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□俺様彼氏
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真夏の朝



あまりの暑さに目が覚める


ゆるくかけていたエアコンもタイマー設定にしてあるから起きる頃には切れている


『あついよぉ…』



横を見れば何も身につけてない敬浩


もちろん私も何も着ていない


なのにこんなに暑い



喉が渇いたからキッチンへ水を取りに行くため近くにあるタオルケットを身体に巻きつけてベッドから立ち上がろうとしたら腕をつかまれた





「どこ行くの?」


『あ、敬浩おはよ。暑いから水とってくるの』


「いいよ、俺喉かわいてないから。ここにいろ。」


でたー
俺様敬浩。


『敬浩は渇いてなくても私が飲みたいの!』


その瞬間、身体を引き寄せられて押し倒される



「水ならあるじゃん」



そう言って指差したのは、ベッドサイドにある昨日の飲みかけの水


『それやだ。だってぬるいでしょ?』


「は?文句いうんだ?水に変わりねぇだろ?」


『じゃあ、もうそれでいいよ!ちょうだい』


敬浩はキャップを開けると私の目の前で水を自分の喉に流し込む



『ちょっと!喉かわいてないってたくせに!敬浩のいじわるっ!』



そう言って、やっぱり水を取りに行こうと起き上がろうとしたら




勢いよく押し倒され、唇が塞がれた





それと同時に口内に水が流れ込む



そのあまりの多さに口内におさまりきらず、だらしなく口の端から水が流れ出る



そんなことはお構いなしに深いキスを続ける敬浩


苦しくて敬浩の身体をたたくと



「水、ほしかったんでしょ?どう?おいしい?」



『敬浩の変態!!』



「よく言うよ。キスしただけで気持ち良さそうな顔してたくせに」


ニヤリと笑いながら私の反応を楽しむ敬浩



『私のこといじめてそんなに楽しい?』




「お前は俺にくっついときゃいいんだよ。一緒にいるときは別行動すんな」



『私、何も出来ないじゃん』


「いいよ。別に必要なときは俺が言うし、俺がいてほしいときは絶対離れんな」



身体に巻いていたタオルを取ろうとする敬浩




『ちょっと何してんの?』


「え?えっちしようかなって」




『朝からそんな気分じゃないんだけど?』



「は?俺がしたいの!」




俺様王子に振り回される毎日



そんな俺様ぶりも含めて好きなんだけどね




こんなこと言ったら

ドMとかいって


またいじめられるから内緒

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