With the frozen finger
□『Respond on that occation』
3ページ/7ページ
何も知らないアラジンを疑っているのだろう。砂漠に来た目的を彼に尋ねた。
「宝さがしをしているんだ。友達といっしょに!見つけて喜ばしてあげたいんだ。僕の大事な友達だから、喜ぶと僕もうれしい!」
「…」
自然な笑顔にライラもつられて微笑む。だがウーゴくんの正体を見て…固まってしまった。
『…今更だけど、アンタ何でここにいんの!?』
「ラック様についていこうと思いましてvV」
「あれ、アンタらって家族じゃねぇのか?」
目が点になる。10秒ほどたってからラックが悲鳴を上げた。その声にウーゴくんをサアサに見せていたアラジンの肩がビクッと震える。
『あたし子供産む年齢に見える!?』
「いや、マントで全然分からねぇから」
『それもそうね…いやいやいや声からして若々しいでしょーが!!』
「なんなら本当に家族になっちゃいましょうか?(ニヤ)
『あーあ…ホント心外だわ……………………』←スルー
「………僕もラックちゃんと………………家族になりたいなぁ……////」
『あ、あらじん……////』
「え、なにこの展開」
*****
その日の夜、ライラは、いつもよりも疲れた体を(ぜっったいに、あの三人組の所為だ)休める為、テントに入り、
床につく前にサアサの毛布を掛けなおした。…だがサアサの体に、なんとアラジンが!!
ベリッ……ビタンッ!!!
「何をするんだいおねいさん…!!」
「お前が何すんだ!!」
「ラックちゃんがいなかったから、仕方なかったんだよ」
「いや開きなおるなよ!!」
口を尖らせ、ぶすっとした顔で言ったアラジンにビシッと突っ込む。ちょっと、お願いだから私を寝させて………!
怒りを通り越し、ライラの目に涙が浮かぶ。
「つか、ラックはどこに行ったんだよ」
「それが分からないんだ!僕、ラックちゃんと寝てたはずなんだけど、気づいたら外にいてね…」
「それ絶対追い出されたんだろ!!」
なんて恐ろしい女なんだ。まぁ、その気持ちも分からんでもないが。
「でもラックちゃんは嫌がってるわけじゃないんだよ?」
「は?」
「テレてるんだ!…たぶん」
ガクッと肩を落とす。厄介なほどにポジティブ思考だ。
「……それさ、セロに言ったら殺されるぞ?」
「大丈夫さ!セロくんはそんなことしないよ!」
「………」
「あ、あれ?どうしたんだい?」
「…言う気も失せるわ」
。