So Fine 2

□49話
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覆いかぶさっていた体を離したテミンが、スッとソファから降りると、
私の背中と腿に両手を入れ、グッと私を抱きかかえた。


名前「きゃっ!」

慌ててテミンの首にしがみつくと、驚きと恥ずかしさで胸に顔を埋める。


目を強く閉じ、歩き進んでいるのを感じていると、突然動きが止まった。

テミン「ドア開けて」


恐る恐る顔をあげると、テミンの体が向く方に私の部屋のドアが見えた。


しがみついていた手を片方外し、ドアノブを回し開けると、
ドンッ!っとテミンは乱暴に足でドアを蹴り開け、部屋の中に進む。



テミンの首に手を回したまま、ベットに降ろされると同時に、
ほんの少しだけ温かさが残るシーツと、熱いテミンの体に挟まれる。




私の上で、試すような目で見下ろすテミンに、
頭を浮かせテミンの唇を求めると、応えるようなキスで押し返される。




引きはがすようにお互いの服を脱がせ、
離れたくない唇に、頭からTシャツを抜く一瞬の距離すら恨めしい。



テミンの触れる部分は熱を帯び、擦り合う肌の感覚に思考が飛ばされていく。

吐息を洩らしながら、テミンの体にしがみつく。


テミン「…名前……名前、
 ……愛してる。……愛してるよ」


テミンの甘く鼻にかかった声で、何度もそう囁かれると共に、首元にかかる熱い息で、私の思考は完全に飛ぶ。


重なり擦り合う肌が熱を帯び、隙間を消し去っていく。



絡めあう指に力を入れ、繋がりを確かめ合えば、
ただひたすらに、相手の存在を求めていた。

抑えていた時間を埋めていくように。。







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