So Fine 2
□30話
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宿舎を出たジョンヒョンは、車の中からメールをくれた。
今まで、玄関まで見送りに出ていた私が、珍しく部屋から出て来ないことを、マネージャーさんは不思議に思っていたらしい。
具合が悪そうだったとか、それらしい理由で誤魔化してくれたって。
それと、今日ジョンヒョンの帰りがテミンより遅くなるらしい。
自分が帰るまで部屋から出なくていいとか、
無理に話そうとするなよとか、
…きっと、
ジョンヒョンは、私にテミンと話して欲しくないんだろう。
それでも、いつまでも避けていられないし、
同じ家に住んでいる限り顔を合わさず生活するのは難しい。
それにジンギや他のメンバーにも迷惑かけたくない。
何より私自身、テミンと話がしたい。
どんなに辛くても。。
諦めるために。。
私はジョンヒョンを選んだ。
テミンを拒み、ジョンヒョンの全てを受け入れようとした。
それが私にとっても、彼らにとっても最善だと思ったから。
たかが数週間前にパッと現れた私が、長い時間絆を深めてきたテミンと彼女の間に割り込めるはずがない。
私には、
私だけを愛してくれるジョンヒョンが必要なんだ。
テミンと話してはっきり言おう。
ちゃんと年上の大人として。
今までのように、お姉さんとして。
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