So Fine 1

□5話
1ページ/5ページ



「これから打ち上げがあるんだけど、名前さんも一緒に行きましょうよ!」



コンサートが終わってテンションの上がっているスタッフの間から出てきた吉田さんが誘ってくれたけれど、
私はスタッフでもないし、お手伝いもしてないし、そんな身分で行っていいとは思えず、お断りをした。


コンサートの途中から傷が痛み始め、
正直、早く帰って痛み止めを飲みたかった。




名前「マネージャーさんにもよろしくお伝えください。
あとSHINeeの5人にも、これからも変わらず応援し続けます、と。」



出口まで送ってくれた吉田さんにお別れをすると、私は会場を後にした。







夢のような日だった。

あんなに手の届かない憧れのSHINeeが全員、目の前に居たなんて、
完全に夢のようだった。。


余韻に浸りながらも、ふとした時に刺さるような腕の痛みが、現実を教えてくる。



早く帰ろ。。



タクシーを拾おうと、近くの大道りまで出た。



冷や汗をかきながら左腕をぐっと掴み、タクシーが通るのを待つ。



数分後、待ちに待ったタクシーが目の前に止まると、
私は顔を歪ませながら、急いで乗り込んだ。



.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ