So Fine 1
□10話
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<共同生活 3日目>
ジョンヒョンside
撮影もめっちゃ気合い入れて、さっさと終われオーラ出して、終わらせた(笑)
事務所に行くというメンバーから離れ、一人帰り支度をすると、急いでタクシーをひろい、家に向かう。
午後6時だ。
タクシーの中で、わんこがシッポ振って廊下を走ってくる所を想像してニヤける。
〔今から帰る〕
ヌナにメールを送ると、すぐに返事が返ってきた。
やっぱ暇なんだな。。
〔わーい(^O^) 気を付けて帰ってきてね。〕
車が早く進むように気持ちが焦る。
玄関のドアを開けると、心臓が跳ね、体がビクっと震えた。
すぐそこに、目の前に涙を溜めたヌナが座ってた。
ジョンヒョン「お、おい!どーしたんだよ!」
名前「ジョン ヒョン … むし …虫がいた。」
あぁ…、なんだ。虫苦手なんだ。
俺はヌナの頭をポンポンと優しく触り
どこ? と小さく聞くと、
ヌナはうつむいたまま部屋の方を指さす。
リビングとダイニングをくまなく探しても何も見つからない。
このままじゃヌナは安心して部屋に入ってこれないだろうと思い、一芝居うつ事にした。
パシーーーーーンッ!
丸めた雑誌で適当に床を叩いて音をだした。
「ヌナぁ、やっつけたからもう大丈夫だよ〜」
玄関のドアの前で丸まってるヌナに近づき背中をさする。
恐る恐る顔を上げたヌナは、…うん と答えるとゆっくり立ち上がった。
ほんと世話が焼けるわんこだよ。
何度もそう思ったが、案外楽しんでる自分がいる。
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