So Fine 1
□23話
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<15日目>
仮住まい生活3日目。
午後4時を過ぎた頃、
この日、家でテレビを見ているとインターホンが鳴った。
こんな時間に誰だろう。。
ここに私が住んでいるのを知っているのは
マネージャさんと吉田さんとジョンヒョンだけだから、この3人の誰かだと思った。
「はーい」
と玄関のドアを開けると、思いもしない人物が立っていた。
そこにはテミンが立っていた。
帽子を深く被りサングラスをかけていたので、一瞬怖かった。
唯一見える口元が笑う。
テミン「名前さん、来たよ♪」
…こうなったら、SHINeeのメンバーに内緒になってるのか疑問になってきた。
ここで話すわけにもいかないので、
名前「どうぞ、入って。」
と、テミンを家に入れた。
テミン「へぇ〜良いところだね。」
部屋をキョロキョロ見渡すテミンに聞いてみた。
名前「…誰に聞いたの?吉田さん?」
こっちを振り向いたテミンは
「ううん。吉田さんとジョンヒョニヒョンが話してるの聞いたんだ。多分二人は僕が聞いてたの知らないと思うよ。
すぐここに来たかったけど、仕事で忙しかったし夜はジョンヒョニヒョンが来てたんでしょ?
今日は僕だけ先に終わったから来てみたんだ。」
早口で一気に喋った。
ジョンヒョンが体調が悪いんじゃないかって言っていたから心配していたけど、
元気そうに見えた。
キッチンに行ってテミンに出す紅茶を用意しながらテミンに話しかける。
名前「どう?キボムの謹慎でお仕事大変じゃない?テミン大丈夫?」
テミン「うん。忙しいけどその方がいいし…」
だんだん声が小さくなっていって、最後の方はあまり聞き取れなかった。
2つのカップを両手に持って振り返ろうとした瞬間、
テミン「あーーーーっ!!見て見て名前さん!!僕出るよーーっ!」
テミンが指さす先のテレビにはBOAが映っていた。
キレのあるダンスと聴く者を魅了する歌唱力。
バックダンサーに比べ体は一回り小さいはずなのに、彼女の存在感はとてつもなく大きかった。
カップを持ちテレビの近くに寄る。
テーブルにカップを置こうとした時、
曲は間奏に入り歓声と共に、
テミンが画面に登場した。
BOAに顔を近づけ踊っているテミンは、今まで見たことがないほど大人っぽく男らしく、息をのむほど綺麗だった。
心臓を掴まれるような感覚が私を覆う。
画面の中にテミンが見えなくなってもテレビから目が離せず立ちつくした私に、
テミン「名前さん、名前さん!どうだった?僕かっこよかった??」
横に居るのは、私を引きつけていた張本人。
妙な感じがした。
名前「…う、うん。。かっこよくって。かっこよすぎて息が止まった。」
テミン「はははっ。…やってあげよっか?」
そう言うと立ち上がり、
私から少し離れて、微笑みながら少しずつ歩み寄ってくる。
さっき画面に映っていたように、急に屈んで両手を私の横で曲げ、
徐々に立ち上がり顔が近づく。。
心臓が止まりそう
目の前にテミンの顔が来た時、体が固まり目をグッと閉じてしまった。
テミンの静かな息づかいが聞こえる。
恐る恐る目を開けた時には、
テミンは私から離れていた。
ホッとしたような、…名残惜しいような気分だった。
そう簡単に、ドキドキした心臓は治まってくれない。
名前「BOAさんみたいに私も踊れたら楽しいかもね。」
テミンは笑いながら
「今度教えるよ」
と言って、床に座って紅茶を飲み出した。
私も向かいに座って、早く心臓の音が落ち着くようにと紅茶を飲んだ。
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