So Fine 1
□24話
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お互いの呼吸が乱れていく。
荒い息で名前さんの下唇を噛みながら、床についている右手を動かした。
テミン「った!!」
手首に激痛が走った。
名前「…テミナ?どうしたの?痛いの?こっちの手?」
心配そうに僕の手に目を向ける名前さん。
名前さんの上から起き上がり、二人で座り込み、僕の手首を見る。
名前「ちょ、ちょっと!なんか腫れてない?」
名前さんは急いで立ち上がり、キッチンへ向かった。
両手を見比べてみる。
確かに右手首が腫れている。
倒れるとき名前さんの体を支えるために、床についた手だった。
タオルの巻いてある氷の入ったビニール袋を僕に渡し、
「とりあえずこれで冷やしてて!薬局行ってくる」
そう言うと、急いで家を出て行ってしまった。
言われるがまま、手首を冷やして名前さんが帰ってくるのをボーっと待っていた。
あの時この右手を動かしたのも、名前さんの体を触りたかったから。
手首が痛くなければ……
名前さんを僕だけのものに出来てた。
…ジョンヒョニヒョンから奪ってでも。。
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