So Fine 1

□25話
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  ジョンヒョンside



ソヨンが帰って1時間経った頃、

玄関がゆっくり開き、テミンが帰ってきた。




ジョンヒョン「おい!!お前どこ行ってたんだよ!
携帯なくしたの気付いてたか?連絡つかなくて困ってたんだぞ!」



無表情のテミンは

「ごめん」

とだけ言って部屋に入って行った。




結構な落ち込みようだな。。



キボムと顔を見合わせた。


ソヨンが来てた事を一応話しておいた方がいいと、キボムと決めていた。


キー「僕行こうか?ジョンヒョニヒョン行く?」



気は進まなかったが、
テミンのさっきまでの行き先も気になっていたので、俺がテミンに話すことにした。










部屋をノックして入る。

テミンはベットに寝ころんでいた。



ジョンヒョン「ほら、これ。」

携帯をテミンに差し出した。


チラッとこっちを見て携帯を取り、

「ありがとう」

と一言だけ言ってまた元の姿勢に戻った。



ジョンヒョン「なぁ…。お前さっきまでどこ行ってた?
俺らより先に帰ったはずだよな?」


テミン「……」



おい、無視かよ。



ジョンヒョン「…もしかして俺に言いづらい所…とか?」


その言葉に、テミンは急に体をこっちを向けて

「ヒョンに言いづらい所ってどこ?」


真っ直ぐ俺を見てくる。









…あぁ  


テミン行ったんだ


ヌナの所。








テミンの目は今まで俺に向けたことの無かった冷たいものだった。


敵意と言うか、闘争心のようなものが俺に向けられていた。。



メンバーの誰にも…キボムにすらヌナの居場所を言わず、独り占めしようとしていた俺に対しての抗議にも見えた。


メンバーに後ろめたさはあったけど、こう真っ正面から突きつけられる目っていうのは、

罪悪感を感じる。。





ジョンヒョン「…携帯は忘れんなよ。
連絡つかないとみんな心配するから。」





ソヨンの話しどころじゃない。


とりあえず俺はテミンの目が怖かった。

そんなこと、テミンに出会って初めて感じた。








俺たちは…


…俺とテミンは、同じ女を好きになってしまったんだ。






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