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□とある死武専生の事情
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ここは、死武専内の空き教室のとある一角。
そこには、三人の少年少女がいた。一人は、ツインテールでエメラルドの瞳を持つ優等生の少女鎌職人マカ。
また一人は、短い黒髪に三本の白線があり、金色の瞳を持つ、死神の息子デス・ザ・キッド。
残る一人は、肩に掛からない程度に伸ばしたピンクの髪、紫がかった瞳を持つ、魔女メデューサの子供クロナ。
なぜこの三人が居合わせてるか、というと。
キ「マカ!真剣に答えてくれ!」
ク「そっ、そうだよマカ…。」
「「本当はどっちが好きなんだ(なの)!?」」
マ「いきなり呼び出したかと思ったら…。ハア…」
キ「俺とは将来を誓い合ったはずだろう!?だのになぜクロナと噂になってるんだ!」
マ「キッド君、私誓い合った記憶はないけど。だいたい、クロナのことはね、」
ク「マカ……?」
マ「キッド君とは別の意味で好きなの。」
キ「…え゛っ?…グハあああぁッ」(バタッ)
ク「ひぃいいぃっ!何もしてないのに、こ、こんな大量に血を吐く人にどう反応したらいいか分かんないよぉ……」
既に涙目なクロナ。
マ「よしよし、キッド君のはいつものことだから、大丈夫だよクロナ。」ニコニコ
ク「マカ…(キュンッ)」
キ「マカ……グボァアアアっっ!(吐血)」
マ「しつこい。」
キ「ま…マカ……。ほ、本題に戻るが…俺達の……どっちが「決まってるでしょ。」どっちなんだっ!(ガバリッ!)」
マ「復活早っ!私はね、……どっちも好き!」
「「そりゃないぜ(泣)」」
キ「マカ!一体どう好きなんだっ!」
ク「わからないよ〜。教えてよ…。」
マ「んーとね、キッド君は恋人として好き。」
キ「(パアアッ)勝った…俺は勝った!」
ク「えぇっ!?(ガアン!)」
マ「で、クロナは嫁として好き。」
ク「………………………………え。」
キ「嫁ぇっ!?」
マ「そう。別の意味でって言ったでしょ?」
ク「…ぼ、僕はお婿さんがいいのに(ボソッ)」
キ「ムッ!」
マ「これでわかったでしょ?私勉強の続きしてくるね。」スタスタスタスタ
「「……………………。」」
暫くマカの出て行ったドアを見つめると、二人は静かに火花を散らした。
キ「見ろ。マカは、俺に惚れている。俺もな。絶対に負けることはない!」
ク「何言ってるのさ?嫁でも恋人よりは近距離だよ。絶対にマカのお婿さんに変わるから!」
それ以来、マカの後を競って付いていく少年二人の姿が度々見られるようになったとか。
終わり