■□双子@□■
□〜前途多難な恋愛事情〜
1ページ/8ページ
愛と青春の日々
〜前途多難な恋愛事情〜
かったるい昼下がり。教室を抜け出して屋上で寝転がってたら、屋上のドアが開く音がした。
「き・は・や♪」
続いて聞こえてきたのは甘ったるい声。気だるく起き上がって振り返ると1コ歳上の『ミカ』がいた。
「…なんか用?」
「つめたーい! 授業サボって会いに来てあげたのに。ね、あそぼ?」
ミカはそう言うと俺の首に腕を絡ませて甘えてきた。つか、会いに来てなんて頼んでないぞ?
「遊ばない。俺は今から昼寝の時間なの」
俺はミカの腕を払うと、再び寝転がった。
「んじゃ、私も寝ちゃお」
…マジかよ?
ミカは躊躇いもなく俺の隣に寝そべる。
まぁいいや、俺は寝るぞ。
そして俺はそのまま意識を手放した。