リクエスト

□束ノ間
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「久しぶりに皆でお茶を飲むか!」

言わずもがな皆というのは金剛型四隻、比叡、榛名、霧島そして事の発端の金剛である

「それは良いですね、楽しそうですし」

そう返事をしたのは比叡、彼も最近何かと忙しく、昔のように兄弟4人で集まる機会がないと思っていたからだ

そんな金剛と比叡の提案でお茶会が開かれた

集まれるか心配だったが、皆の暇が重なる時間がありその時間に集まる事ができた

「金剛兄様この菓子めっちゃうまいで!」

「そうだね、ほら口の周りに付いてるよ」

「このお茶もおいしいです」

「口にあったのなら良かったです」

久しぶりに兄弟4人そろい、いつも顔を合わせると喧嘩をする榛名と霧島も今日は最初に睨み合いはしたものの喧嘩はせず静かに席についていた

「最近は皆忙しかったが無理はしていなかったか?」

金剛は最近働き詰めだった弟達に問いかけた

「さすがに気が滅入ってしまいますね、榛名と霧島も疲れた顔をしていましたし」

「な、全然疲れてないで比叡兄様!霧島は疲れてそうやったけどな」

「なんだと貴様!」

「本当の事やろ、前も目の下に隈なんか作ってたしな」

「ふん、貴様こそこの前大欠伸をしながら目をこすって歩いていたではないか、人に言う前にまず自分を見直したらどうだ?」

「なんやと!?」

久しぶりに集まり喧嘩もせずにいたが、やはりいつもどうりになってしまい榛名と霧島は喧嘩を始めた

そんな二人を金剛と比叡は微笑ましく眺めお茶を飲む

「やっぱり、いつものようになったな・・」

「そうですね、でも榛名も霧島もお互いの事をよく見ているなんて仲が良いですね」

「喧嘩するほど仲が良いか?」

「はい」

全然会わない日が続いても、いつもと変わらない二人の姿に頬が綻ぶ

明日からまた会える機会が少なくなるかもしれない、もしかしたら明日戦争が起こるかもしれない

だが今この束の間を四人は楽しんだ
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