デスドアオリジナル2
□銀麗
16ページ/18ページ
「あたいの願いはまだ言えないけど…シュクレンがいなきゃ、あたいの願いが叶ってもそれは本当の願いじゃないの!だからね、あたいの本当の願いはシュクレンと一緒じゃなきゃ叶わないんだ!」
キリコはシュクレンを抱き締めた。
「ああ…キリコ…」
シュクレンの目から涙が流れた。
「シュクレンは本当に泣き虫だなぁ!」
キリコはシュクレンの背中をさする。
「シュクレン!帰ろう!」
キリコはシュクレンの手を引っ張る。
その頃クロウは独り言を呟いていた。
「俺様がもっと厳しくしていれば…シュクレン…すまなかった…俺様が甘かったんだ…次お前に会えたらどんな願いでも叶えてやる…俺様が…」
「クロコ!その話は本当ね!」
キリコが現れる。
「チャラ娘!?ク、クロコじゃねぇ!クロウだ!…あっ!?」
「…クロウ」
シュクレンの姿を見てクロウが固まる。
「お前…何で…」
「シュクレンの願い事叶えてやりなさいよぉ?」
キリコがイタズラ顔で詰め寄る。
「チャラ娘…お前まさか…想いの力を…?」
「少しは感謝してほしいわね!」
キリコは笑顔で答える。
「クロウ…また…会えた…」
シュクレンはクロウを抱き締めた。
クロウは
赤くなった。