追跡

□第2章…次なる追跡
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タケシが埠頭に到着するとショウゴとサキが6人の男に囲まれていた。
セイジが物陰からタケシを呼ぶ。

「あいつらか?」

「ああ!何だかわかんねえけど突然あいつらだけ拉致されたんだ。」
セイジの顔には殴られた痣があった。

タケシはゆっくり連中に近寄る。

男の一人が怒号を上げている。

「お前らがブツを隠してるのは知ってるんだぜ!!さっさと吐け!!」

「ワワ、ワタスは何も知らない!」
サキが首を振る。

「俺達はあんた達にただ言われた通りの事したじゃねぇかっ!」
ショウゴが震える声で弁護する。

「\(^o^)/オワタ!」
サキが叫ぶ。

「ああ!?何行ってんだテメェ!?」
男がサキの胸に触る。

「まず殺される前に服を脱いで貰おうか?」
男が舌なめずりをしてサキに詰め寄る。

「だだ、だが断る!!」
サキは歯を食いしばり拒否すると男の形相が怒りに変わる。

「てめぇ!今の立場がぱぷぇっ!?」
男の顔面に靴がめり込む。
タケシが男を蹴り上げたのだ。
男は後ろに3m程吹き飛ばされ二回三回転し地面を滑ると糸が切れた操り人形のように不自然な格好で倒れていた。

「ktkr!!」
サキはタケシを見ると笑顔になった。

他の男達は後ろにまで吹き飛ばされた仲間を見ていきり立った。

「おい!クソガキャアッ!てめぇが今何をしたかわかってんのか!?」

「女にセクハラをしようとした奴に蹴りを入れた。以上だ。」
タケシは男達に詰め寄る。

「ガキがヤクザ相手に粋がってんじゃねぇぞ!?」
男の汗を見てタケシはポケットに手を入れる。

「ヤクザがガキ相手にビビってるのか?」

「このクソガキ!!」
男のパンチを身を捻り回避すると頭突きを喰らわせた。

「がっ!?」
すぐに踏み込み回し蹴りで男の側頭部を蹴ると大きな体が半回転し地面に頭が叩きつけられた。

「なめんなよ!!」
プロレスラーのような体躯の男がタケシに飛びかかると咄嗟にポケットから手を出す。
そして平手で男の両耳を叩いた。

乾いた音と共に男の両耳から血が流れた。

「うがぁ…」
そして顎に一閃ストレートパンチを放つと男はうつ伏せに倒れて失神した。
タケシはすぐに踏み込み男の後ろに回り込み首に腕を回すと力を入れる。
一瞬で目が反転し男は倒れた。

「おい、お前はどうする?」
タケシが睨むと残った一人は震えながら後退し走り去って行った。

「お前ら覚えてやがれよ!!」

タケシは倒れてる男の懐を弄ると拳銃を取り出す。

「お、おい!やめ…」
ショウゴが制止しようとすると発砲し逃げる男の足を撃ち抜いた。

「いぎゃあぁぁっ!?」

「これで忘れてやる。」
タケシはものの五分で男達を倒してしまった。
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