納戸

□無愛想な君と
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「ねぇ、佳主馬くん。」


今、私はお隣さんの
佳主馬くんの部屋にいます。


「何?」


そして今、
隣で話しています。


「こっち向いてよ。」


なのに佳主馬くんは
お構いなしにPCをいじってます。


「何で?」


とくに用事は無かったけど。


「いいから、こっち向いて。お喋りしようよ。」


少しでも佳主馬くんの
そばにいたくて。


「どうして?」


私は佳主馬くんが好き。


「いいじゃん。」


「やだ。」


彼はまだ気づいていくて…
心がいたい。

気づいてほしいよ。


でも、まあ
こうやって隣にいられるだけで
十分幸せなんだ。


ずっと、ずっと
佳主馬くんの隣にいたいな。




しばらく
静かに佳主馬くんの隣で
じっとしていた。




すると途端に
肩が重くなった。


---佳主馬くんの頭が
私の肩にのっていた。



顔があつくなる。


寝ているのだろうか。



「無愛想なくせに
無神経で鈍感なんだから…。」




「…誰が鈍感だって?」


私の肩に頭をのせたまま
目だけ私をみる。



「起きてたの?!」


「うん。
起きてるのにこうゆうことするの、
どうしてたかわかる?」


「え、えっと…」


「僕は鈍感じゃないよ。
希輝って僕のこと
好きなんでしょ。」


「え、なっ、いつから
知ってたの??」


「結構前から。」


「えっえ〜…」


「だって、知らないわけないじゃん。
僕も希輝のこと
前から好きだったから。」



「え…?今なんて…?」


「だから、好きだよ
希輝。」



「し、信じていいの??」


「当たり前でしょ?」


「じゃ、じゃあ証明して。」


「いいよ。」



佳主馬くんは
私の肩を抱き
優しく唇にキスをした。


私の人生最高にいい日。
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