納戸

□強烈タックル
1ページ/1ページ

「ねえ、キスしよ。」


「ど、どうしたの?!いきなり。」


今、佳主馬くんが
オドオドしている私の膝の上に
向かい合わせになるように
乗っている状態になっている。



「何で?嫌なの?」


「い、いやぁ、そうじゃなく…
えっとぉ…」


佳主馬くんに
PCを貸してもらいに来たら
今の状態になっている。


「じゃぁいいでしょ。
顔こっちに向けて。」


「いやいやいやいや。
そーゆーのは大事に
とっておいた方がいいよ。」


「どうして?
好きな人にキスしちゃ
いけないの?」


「え、あの、なんて…?」

「だから、
前から言ってんでしょ。
僕は希輝のことが、
好きなの。」


「あ、あははぁ…
わ、私も好きだよ!
佳主馬くんのこと。
でもさぁ…。」


「でも何?何か問題でもあるの?」


「だから、私なんかじゃ…ね?」


「希輝だから良いの。
早く、こっち向いてくれないと…
こうするよっ。」


佳主馬くんは
私の背中に手をまわし
服の中に手を入れフックに触れた。


「だ、だだだだめ!!
それだけは…。」


「じゃぁ、こっち向いて。」


「んーーっっっっ。」


佳主馬くんのほうに顔を向けると
すぐに目の前に顔が迫り
深く唇を押し当てられる。

「っはぁ…か、かずまくん、だめ、これ以上…」


夢中になっている佳主馬くんの
肩をつかみ力強く押す。


唇が離れたと思ったら
もっと、と
顔を両手で引き寄せられ
また深いキスをする。


「かぁっずまくっん…
ふぁ…苦しぃ」


すると、静かに唇が離れた。


すでに私はヘロヘロで呼吸が荒い。


「体力ないね。
仕方ないから、今回は
この辺にしといてあげる。」


私に比べ佳主馬くんは
余裕な顔でニヤッと笑う。


「だから、次はもっと
すごいこと、しようね。」

「そ、それだけは勘弁です!」

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ