居間

□佳主馬くん
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栄さんと何年かぶりの再開をした。


栄さんは何も変わらなくて
少しほっとした。




そして今
皆さんの自己紹介を
うけたところだ。


私が来たときは
栄さんと万里子さんしか
いなかったから
当然皆さんのことは知らない。


話によると
私と同い年の男の子が
いるみたいだけど
ここにはいないみたいだ。



こんな大人数で食事をするのは
生まれて初めてだったから
緊張で固まって
ほとんどが耳に届かなく
気がつくと片付けが始まっていた。



「あ、私手伝います!!」

「あら、いいのよ?
ゆっくりして。」

「いえいえ、泊めてもらって
何もしないのは失礼なので。」


「あらあら、じゃあ
お願いしようかしら。」


優しく微笑む万里子さんに
続いて、皿を運ぶ。


家事は慣れていないから
あまり役に立てないかも
しれないけど、
何かしないと余計固まりそうだ。






片付けを終わらせると
お風呂空いてるから入っていいわよ、と言われたので
お言葉に甘えることにした。



部屋に向かいバックから
着替えを取り出し
風呂場に向かう。


廊下を歩いていると
前から誰かが来た。

健二さんだ。

「あ、健二さん。
短い間だけれど
よろしくお願いします。」

「あ、こちらこそ!」

夏希さんの彼氏らしいけど
随分なよなよしてる。


まぁ、私的には結構タイプ
だったりする。



そんなことを考えている間に
風呂場に到着していた。






「---ふぅ…」

流石豪邸。
風呂場も大きい。
自分の家の何倍だろう。

…羨ましいなぁ。



気がつけばだいぶ経っていて
顔が火照っていた。


危ない、逆上せるところだった。



軽くふらつきながら
風呂を出てTシャツに
ウィンドブレーカーという
ラフな服装に着替えて
風呂場をあとにした。
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