テニスとマフィア

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「いや〜楽しみっすね合宿!」

「あんまり浮かれてるんじゃねぇ桃城」

「別にいいじゃねーか海堂」

「先輩達うるさいっす」

「賑やかでいいじゃん!
リョーマも楽しもうよ。」

「・・・・・・」


バスの中から賑わう声

全国大会が終わり3年生は引退直前
しかしこんな時期に合同合宿があることに誰もなんの疑問も思わず

これからの出来事を楽しみにしていた。




それと同時刻無駄に豪華なバスの中

「なぁ、跡部こんな時期に合宿なんておかしくないか?」

「お前もそう思っていたか忍足」

氷帝の跡部と忍足は疑問に思っていた。
監督は何も言わずただ強化合宿があるとだけいった
しかし、監督の顔はあんまりよくなくどこか悲しそうな顔をしていた。

「景吾も侑士も思っていたんですね。
私も思っていたんです…。なんか嫌な予感しかしないです…」

2人の会話に入ってきたのは
氷帝テニス部マネージャ林田李桃

「嫌な予感て?李桃ちゃん」

「大切なものを失いそうな感じがするんです…」

「あーん?安心しろ何があっても俺ら守ってやるから」

「…ありがとうございます。」

しかし李桃の不安は消えなかった。

立海のバスでも


「ねぇ、真田」

「なんだ」

「この合宿おかしいとは思わないか?」

「いや、俺は何も思わないが…」

「そう…」

「何かあるのか?」

「ううん、なんでもないよ」

幸村は得体のしれない恐怖に静かに震える。

四天宝寺は…

「合宿楽しみやなぁー!」

「金ちゃんおとなしくしぃや!」

「だってまたこしまえに会えるんちゃで!」

相変わらず元気だった


しかし―…




暗いトンネルに走ると…

「眠くなってきた…」

みんな寝てしまった

運転手がニヤっと笑ったのは気のせいではないだろう



これから始まるゲームに




あるものは笑い喜び
 あるものは悲しみ泣く


そしてあるものは…




『はぁ…またあいつの道具が増えたってか…』

ため息をつきながらその場を後する
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