サイボーグ009
□秘密の口づけ
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秘密の口づけ
先ほど、ジェットと口論していると、また彼女が意識を失った。
すーすーと小さな寝息をたてているから心配はないようだ。
彼女と会話をするようになり数か月。
それを楽しみに商店街へ向かうことが多くなった最近。
彼女は突然自分を避けるようになった。
理由は分からなかった。
今日はきちんと聞こう、そう思い彼女の経営する雑貨屋へ入ると彼女が倒れていた。
慌てて、自分の車へ乗せて、ギルモア邸へと連れてきたのだ。
先ほど理解したが、彼女は俺とフランソワーズの関係を気にしていた。
なぜ、そんな風にとったのか理由も分からんが、彼女の気持ちは…もしかすると、だ。
気が付けば、すーすーと静かな寝息を立てている彼女のおでこにキスを落としていた。
「ゆっくり休むんだな」
なにかあったら困ると思い、
同じ部屋のソファで横になった。