銀髪の人
4の話



私は読書が好きだ。
たくさんの本に囲まれると幸せになれるし、
なによりもとても勉強になる。

漫画ではなく小説や歴史書などが特に好きで
何冊でも続けて読んでしまう。

今日も何冊かの本を抱えていると人とぶつかった。

「すみません」

謝る先に見えるのは銀髪の人。

「前が見えないのは危ないな」

彼は私の抱えている本を半分以上持ち、どこに運ぶんだ?と聞く。

「レジまで…」

答えかけると彼は、こんなにも買うのか…
と、小さくつぶやいた。

「本が好きなの」

「俺もだ」

とても気が合いそう。
あまり愛想が良いとは言えないけれど、
彼なりの優しさを感じた。

最終的に私の車まで本を運んでくれた彼とはオススメの本の話をして盛り上がった。

名前は聞かなかったけれど、
またどこかで彼と会えそう何がする。
それになによりとっても目立つ彼はかっこよかった。





終わり



拍手ありがとうございました!
2012.11.06


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