〜誠の武士達〜
□動きだした運命。
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今夜は満月、月の光を浴びて雪がきらきらと輝いている。
すごく幻想的な光景。
縁側でただぼーっと見とれていた。
・・・・・あれ?私ずっとここにいる。
と、まぁさておき。
「あれ?澪じゃん。何やってんだよ」
「・・・平助」
の他に、左之さんと新八も。
いわゆる三馬鹿が揃ったというやつ。
「土方さんたちが気になるのか?」
「んー?あの三人ならたとえ浪士1000人相手にしても大丈夫だと思うよ」
「それも、そうだな」
苦笑いを浮かべて、私の頭を撫でる左之さん。
これ、この人の癖なのかな・・・。いつもされてるような気が・・・。
「まぁ、強いて言うなら”拾い物”が気になるかな」
「「拾い物?」」
平助と新八の声が重なる。
「うん。・・・・あ、ほら。帰ってきたみたいだよ??」
玄関が騒がしい。
「じゃあ、行こっか」
言うが早いか、立ち上がる。
「行く、ってどこにだ?」
左之さんの質問に笑顔で答えた。
「広間に。幹部は全員、ね?」
土方さんたちはどんな拾い物をしたのかな?
足取りは軽い。
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