〜誠の武士達〜

□動きだした運命。
1ページ/5ページ


今夜は満月、月の光を浴びて雪がきらきらと輝いている。


すごく幻想的な光景。


縁側でただぼーっと見とれていた。


・・・・・あれ?私ずっとここにいる。


と、まぁさておき。


「あれ?澪じゃん。何やってんだよ」


「・・・平助」


の他に、左之さんと新八も。


いわゆる三馬鹿が揃ったというやつ。


「土方さんたちが気になるのか?」


「んー?あの三人ならたとえ浪士1000人相手にしても大丈夫だと思うよ」


「それも、そうだな」


苦笑いを浮かべて、私の頭を撫でる左之さん。


これ、この人の癖なのかな・・・。いつもされてるような気が・・・。


「まぁ、強いて言うなら”拾い物”が気になるかな」


「「拾い物?」」


平助と新八の声が重なる。


「うん。・・・・あ、ほら。帰ってきたみたいだよ??」


玄関が騒がしい。


「じゃあ、行こっか」


言うが早いか、立ち上がる。


「行く、ってどこにだ?」


左之さんの質問に笑顔で答えた。


「広間に。幹部は全員、ね?」


土方さんたちはどんな拾い物をしたのかな?


足取りは軽い。


.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ