モブ子

□私はモブ子...のはずなのよ!
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さーて昨日はその後普通に授業を受けて帰りましたー。まぁメアドは交換しましたがね。そしてだ!
「佐藤さんて他人行儀だし、愛ちゃんでもいいかな?」
というわけで、名前呼びに昇格!IYFぅぅぅ!お前高尾くんのこと好きなんじゃねぇのかよって?やだなぁ緑間くんを差し置いてそんなこと言うわけないじゃない!高緑への愛が故よ!!
「愛ちゃん!おっはよ!」
ここは玄関。そこに天使がきたぁぁ!
「おはよ!高尾くん。」
「昨日はありがとね。」
ちょっと照れてる高尾くんマジ天使。
「ううん、全然。」
「あのさ、今日の放課後って空いてる?」
「うん、多分空いてるけど?」
「あのさ、じゃあ今日相談とかのってもらえないかな?」
きたぁぁ!
「うん、もちろん!じゃあ教室で待ってるね。部活何時に終わるの?」
「今日は早く終わるから、6時には行ける!ごめんね。」
「全然大丈夫!」
そのくらい何の苦にもならないわ!ホモのためなら!
「ありがと。」
その純粋笑顔がヤバイ。私の心汚れすぎててヤバイ。もうマジで純粋に応援したいです。ていうかマジで一旦腐女子押さえます。もう応援させてください。
「じゃ今日行こ!」
「うん!」

そして授業中!私は早く放課後にならないかなーしか考えてなかった☆

やっと放課後!ほんを読んで時間を潰していたら6時になった。あ、部活終わった頃だー。早く来ないかなー?
ガラッ
「ごめん!遅くなって!!」来た!
「ううん、全然大丈夫。」
そして私の前の席、つまりは緑間くんの席に据わった。
「で、相談って?」
早速本題を促す!だってこれのために今日1日ずっと我慢したんだから!
「あのさ、この気持ちって伝えてもいいのかな?」
「え...」
「もしさ真ちゃんにその...きもちわるいとか思われちゃったら、俺.....」
高尾くん.....マジ可愛い!じゃねぇよな!!
「緑間くんてさ、そんなこと思うような人なのかな??」
「へ?」
「緑間くんは人の真剣な気持ちに対してそんなこと思うような人じゃないと思う。」
ていうか他分両想いだから、そんなことにはならない。
「高尾くんはさ、緑間くんとずっと一緒にいて、そう思わなかった?」
「...俺もそう思う。」
「でしょ?」
「そうだよな。真ちゃんてそんな奴だわ!ありがと!!」
だからその笑顔やめろ。天使が!いや、やっぱもっとくれ!
「ううん、いいの!それなら良かった。」
本当に良かった。
「んじゃ帰ろっか!家まで送るよ。」
「え!?いいよ。そんなの!!」
「いいから、いいから。どの辺なの??」
「...××らへん。」
「あ、俺と同じ地区じゃん!なら、オッケーだな!!」
「まぁそれなら...」
とか口で言いつつめっちゃ思いっきり盛り上がってました!エヘ

そして雑談をしながら帰宅をしたわけですよ!もう私の生活はバラ色だわ!!さーてもうお気づきの方もいるかもしれませんが、私は学校で高尾くん以外の人と喋っていません。つまりぼっちなんです!別に寂しくはないの。むしろ望んでこうなったんだから。だって人付き合いってめんどくさいじゃない?ま、そんなわけで一般女子高生の友達がいるから、学校が楽しいみたいな考えにはならず、高緑があるからなんとか学校に行っていた状態の私であったが、まぁなんだかんだ言って喋ることのできる人がいるというのは嬉しいもので、少し浮かれていたのですよ!ウフフさーて明日も学校だぁ!寝るぞ!!

今日は何もない平和な1日。今日も楽しく2人を見守ってます☆
そして、確信しました。緑間くんも絶対に高尾くんのこと好きだ!高尾くんに言ってもいいんだけど、やっぱそういうのを他人が言うのって良くないと思うから、やめとく。早く2人が想いを伝いあえる日が来るといいな。やっべ、私今かなり良い人になってるぅ↑うん、自分で言うのもあれだけど、最後の一言がなければだった。
そして平和に時間が過ぎていった。それから高尾くんとは雑談とかメールとかする程度で、そこまでということはなかった。そんな日々が続いたらある日だ!
高尾くんからお呼びだしが!なんだ、なんだ!進展か!!
「ごめん、急に呼び出したりなんかして。」
「ううん、平気。どうしたの?」
「俺さ...告白しようと思う!」
ついにか、ついにか!!
「そうなの!?良かった!」
「?何が良かったなの?」
「!?いや、ごめんこっちの話。ていうかなんで急に?」
やっべ。緑間くんの気持ちも知ってるからつい...でもほんとになんで?
「...今日さ、真ちゃんが告られてるとこ見たんだ。そんでさ、そん時に好きな奴がいるからって言って断ってたんだ。」
うん、それって高尾くんのことだわ。
「それならさ、もう真ちゃんのこと想いながら側にいるのつらい。」
言っちゃいたい。けどダメだ!
「告白するのは良いことだと思う。けどさ、そんな顔しないで?つらかったら泣いてもいいんだよ。無理に笑うことない。」
そう言った瞬間。高尾くんの瞳から涙が溢れてきた。
「うっ...うぁ...ぁ....」
私が腕を広げればコテンと顔を埋めてきた。ヨシヨシと頭を撫でればめっちゃ子供扱いなんですけどって少し文句を言われたけど、気にせず撫で続けた。文句はもう降ってこなかった。それから彼は静かに泣いた。
「ごめんね、急に泣いたりして。カッコ悪いとこ見せちゃって。」
「何言ってるの!ちっとも気にしてないから!」
後、泣いてるとこもめちゃめちゃカッコ良かったです!!
「ありがと。帰ろ。」
「うん!」

そして夜が明けた。
今日はとうとう高尾くんが緑間くんに告るのね!?
そして放課後。
「愛ちゃん、ちょっといい?」
またもや呼び出しだ。なんで緑間くんじゃなくて私?
「どした?」
「あのさ、今からここに真ちゃん呼び出して告白するわけなんですけど、愛ちゃんにここにいてほしい。」
「え!?なんで?」
「なんか愛ちゃんがいるって思えば頑張れる気がするし、振られた後、慰めてほしいし。」
彼があまりに無邪気に笑うから
「分かった。頑張って!!」
としか言えなかった。
「ありがと!じゃ行ってくる!!」
そう言って屋上から出ていった。
なんか恋っていいなぁ。今からここで恋人が出来上がるのかぁ、高尾くん無理って思ってるから余計うれしいだろうな。でも、緑間くん素直に受け取ってくれるかなぁ?まぁそこは高尾くん頑張れだなww

「なんのようなのだよ。」
あ、緑間くんだ!とうとう来たわね!
「うん、あのさ、真ちゃんに言いたいことがあるんだ。」
「だから何なのだよ。」
「俺さ真ちゃんが好き。だから付き合って欲しい。」
「は?」
「うん、だからね。俺、真ちゃんが好きなんだ。」
「嘘をつくな。」
やっぱりこうなったか。
「ほんとだよ!軽蔑されたって構わない!だけど、信じてほしい!!俺の想いを無かったことにだけはしないでほしい!!」
高尾くん.....
「ほんとなのだな?」
「うん。」
「...........俺も...が..きだ。」
「え?」
「俺もお前が好きだと言ったのだよ!!」
きたぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
「え、ほん...と?」
「ほんとだ!」
「ありがと、真ちゃん愛してる!じゃあ俺と付き合ってくれる?」
「ふん、しょうがないから付き合ってやらないこともないのだよ。」
ツンデレktkr。ていうかやったぁぁぁ!2人の想いが実ったぁぁぁ!!嬉しい!!
「良かったぁぁぁぁぁ!!」
「え?」
「え?」
え?って私今声に出してた!!嘘でしょ!!?
「アハハハハハハ」
高尾くん笑ってる場合じゃないでしょ!?どうしよ!?
って困ってたらなんか駆けてくる音が聞こえてきた。絶対高尾くんだ。
「愛ちゃん。おいで。」
笑いを堪えながらそんなこと言われてもやだーー!!けど、仕方ない。そう思いながら差し出された手を取る。
そしてポカンとしてる緑間くんの前へ。 そりゃそうなりますよねー。
「知ってると思うけど同じクラスの愛ちゃん。」
「まぁ知ってはいるが...」
「俺が真ちゃんのこと好きって気づいてくれてさ、相談に乗ってくれてたんだ。そんで、俺の告白聞いてて欲しいって頼んだの。いやーまさかオッケーもらえるなんて思ってなくてさ。」
緑間くんが放心状態なんですけど。まぁ普通愛の告白を聞かれてたらそうなるよね。
「だからさ、仲良くしてね!」
おいまて、マジかお前。
そんな感じで始まった3人の関係。

それから以外と緑間くんと気があって打ち解けて、相談に乗るようになったり、3人で出掛けてたり、モテモテな2人といるせいでちょっと人に絡まれたりするのは別のお話。

どうやら私はモブ子ではなくなるようです
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