甘い夜【完】

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「行くぞ、黄瀬!」
「こっちも行くっスよ!青峰っち!!」
今、何をしているかと言えばストバスをしている。
話は少しさかのぼる・・・


「なんか今日動き足りないっスね・・・。」
部活も終わり、各々が部室で着替えているときのことだ。
「そうか。涼太は今のメニューじゃ不満か。明日は涼太だけ5倍にしてあげるから安心していいよ。」
「!?いや、そういう訳じゃないっス!めっちゃ疲れてるんで、勘弁してください。ていうか5倍って増やしすぎじゃないっスか!?死にますよね、死にますよね!!?」
赤司から地獄行きの切符を渡されたようだ。
「自業自得です。」
「全くだ。余計なことを言うからなのだよ。」
黒子&緑間の辛辣な言葉を受け、もうやめて私のライフはもう0よ!状態な黄瀬。
「あ、でも俺も少し思ったんだよな。」
ここでなんと青峰が。
「そうか、じゃあ青峰も・・・」
「違うぞ!?ちょっと待て!!!」
青峰も赤司から地獄行きの通達を言い渡されそうになる。が、阻止した。
「なんていうか・・・疲れてても体を動かしたくなる日ってあるじゃねぇか。」
ここで黄瀬が復活し
「そうっス!それっス!俺が言いたかったのは!!」
青峰に賛同する。
「まぁ確かにそういう日もあるな。」
緑間も思い出すかのように賛同。
「青峰っち。一緒にストバス行かねえスか?」
「おぉいいな。ついていってやるよ。」
「何!?その上から目線!!?」
2人はもう行く気満々なようだ。そこに
「あ、じゃあ僕も行きます。」
ここまで無言だった黒子がストバスへ行くという意を伝える。
「マジっスか!?行きましょ、行きましょ。」
「黒子もか。なら俺も行こう。」
緑間も少し物足りなかったようだ。
「全員遅くならないようにしろよ。部活に響かない程度にな。後、黄瀬はしょうがないから3倍にしといてやる。帰るぞ。敦。」
「んー。」
ここまでただ一心不乱にお菓子を食べていた紫原と赤司は帰っていった。
「え、ちょ、え・・・」
赤司の残した言葉に顔が引きつる黄瀬。
「さぁ行きましょうか。」
さすがのスルースキルだ。黒子様。
そしてストバス場へ向い、冒頭の状況に至ったという訳だ。
しかし、黄瀬は大事なことを忘れていたのだ。そう大事なことを。
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