Short★book

□カボチャの夜の2人の秘密
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〜青桜〜 
「良!」
「はい!!」
多分用はあれでしょう。
「トリックオアトリート。」
やっぱりそうです。
ゴソゴソ
「これ、どうぞ。」
渡したのはカボチャのシフォンケーキ。昨日きっと言われるだろうと思って作っておいた。
「お前...」
なんか不機嫌!なんで!?
「すいません、すいません!!」
うぅ失敗した...恥ずかしい.....
「何謝ってんだよ!」
「へ?」
だって怒って.....
「これ、俺のために作ってきてくれたんだろ?サンキュな。」
普段顔色のせいで、赤いだとか青いだとかよく分からない彼の顔が赤く染まっていたのは気のせいじゃない。
僕の顔もみるみるうちに赤くなっていくのが分かる。
来年も何か作ろう。
君のそんな顔が見たいから。
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