Short★book

□熱の夢に浮かされて
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光樹からのメールを見て僕はすぐに行動に移した。
そうだ東京に行こう。
というわけですぐに新幹線を手配して、東京へと向かった。
もちろん光樹のことが心配だというのもある。
しかしやはり誕生日くらい側にいてほしいと思うのは当然だろう。

そして赤司は東京に着き、降旗の家へと向かった。
ピーンポーン
インターホンを鳴らしても人が出てこない。
『まさか、光樹以外に人がいないのか?』
彼の両親は共働きでとても忙しいため、仕事を休むことはできなかった。
さらに帰りも遅い。というわけで今この家には降旗自身しかいない。
「はーい!」
急に扉が開いたと思ったら降旗が赤司の胸に飛び込んできた。
「光樹!?」
「あっれー?征十郎だー!もう会いたかったよー!だーいすき!!」
なんだか様子がおかしい。
赤司はその降旗の様子に動揺し、少し固まってしまっていた。
『これは.....もしかしなくても熱のせいか?』
「何ぼーっとしてるのー?早く上がってー!」
ギューギューと袖を引っ張る動作はとても可愛らしく赤司は襲いたい気持ちを必死に押し殺していた。
「あ.....あぁ。」
そして2人は部屋へと上がっていった。
「ごめんねぇー、今日行けなくてー.....」
ショボンと項垂れる。
しかも、上目遣い。あざとい、あざとい。
「いいんだよ。僕が来たんだから、これでいいだろ?」
赤司は心の中で病人病人病人と繰り返し続けてなんとか理性を保つ。
「エヘヘ。せーじゅーろーやさしー!」
今度はギュッと抱きつく。
普段こんなにも積極的な降旗はいないため未だなお混乱状態である。
ついには。
「なんか熱い.....」
と頬を赤く染め、口から白い吐息が漏れる。

プツン

何かが切れる音がした。
「君が誘ったんだ...僕は悪くない。」


その後2人はどうなったのか。
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