Short★book

□星に願いを
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1月31日。僕の誕生日。
両親は言った。お前の願いをなんでも叶えようと。
さぁ、言ってごらん。
その言葉に僕はこう答えた。
1人でどこかに行きたい。
どこかって?どこでもいい。ただ遠くに行きたいのだと。
両親は顔を見合わせ驚いていた。
それでも最後には分かったと頷いた。
小学校5年生の出来事だった。
この年齢もあり、渋っていたのだが、年の割にはしっかりしていると許可を出してくれた。
どこがいいだろう。どこでもいい。あぁそうだ海が見たい。綺麗な海が。
綺麗な海が見れるのはどこだろう。沖縄だろうか。じゃあ沖縄に行きたい。
そんな安直な考えで僕の旅先は決まった。



いってきます。
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