ショウセツU
□愛に生き、愛に死す
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「お前は独りじゃ生きられねぇ…。」
「…んだと?」
間近にあるその顔は 全てを見透かしたような表情で ひどくソルを苛立たせた。
睨み続けるソルに彼は はんっと笑い 目を逸らす
「…何故そうだと言える…。」
「…俺は独りじゃ無理なんだよ。」
「てめぇと一緒にすんじゃねぇ…。」
ソルはバカバカしいといった様子で目を逸らした。
「…俺も独りで生きてきた。」
「…?」
「出会っちまった……独りじゃねぇ生活を知っちまったもんは…仕方ねぇ。」
「…何が言いたい。」
「…独りじゃ生きられない。俺も、お前もな。」