ショウセツU
□愛に生き、愛に死す
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意味が解らないと言った様子でソルは彼を見つめ 口を開く
「…俺は違う…。」
「…どうだか。」
「独りで平気だ。」
「…逃がさねぇ。」
彼はソルの腕を力強く握り締めた。
「……何のマネだ。…殺すぞ。」
「…世話になった礼がそれか?」
彼は鼻で笑うと そのままソルを引き寄せた
「っと…。」
ソルが体勢を崩すと 彼は支え
「…どこにもやらねぇ。俺には…いや、お前には俺が必要だ。」
言うと 表情を硬くしているソルに口付けた。
あの時以来 一度も触れていない二人。
忘れ掛けていた記憶。
ソルは一気に恐怖心に纏われた。