ショウセツU

□だから、罪
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怖い顔をして

ただソルを睨んだ。


月が灰色の雲に覆われ、辺りは暗くなる。
あんな無力の塊でも役にはたっていたのか。



「…別に。」


素っ気ない返事に自分自身嫌気がさす。

仲良くなりたくは無いのか。
愛し合いたくは…





「…もう少し愛想良くは出来ないのか。」




自分でも解っていて 反省していて 後悔している事を注意されると余計に腹が立つ。


「…うるせぇ、消えろ。」


自分自身に向けた舌打ちですら 相手に誤解を招いてしまう。


泥沼、独りきり。
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