ショウセツU
□瀬戸際、愛
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―コンコン
扉から聞こえるノック
そしてその扉の向こうにいる人物を憶測する
「……。」
扉が開かれると予想通りの人物がスープを持ち立っていた。
「目が覚めたか、ソル」
「…何で…テメェが」
あの時心肺停止していた過去の自分を持ち技の雷を心臓に落とし、ショックを与え蘇生を試みた
その結果一命を取り留めた
そう説明するカイ。
「…あの女は…」
「彼女は…取り逃がした」
申し訳なさそうに俯く相手にソルは溜息を吐く。
なんだ、やはり自分は生きている
あの程度で死ぬような自分ではない。