ショウセツ
□無題
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―殺風景な公園。
夜中 電灯の光りに射され ベンチに座る二つのシルエットが浮かぶ。
「旦那…。」
赤いバンダナを頭に巻いた金髪の男が相手を呼ぶ。
旦那と呼ばれた男、ソル=バッドガイはその男を横目で見た。
「こんな時間に呼び出して悪いね。」
申し訳なさそうに笑うとソルは ふぅっと溜め息を吐いた。
「で…なんの用だ。」
「いやぁね、ちょっとばかり…旦那の顔が見たくなってさ。」
「…先を言え。」
バンダナの男、アクセル=ロウはソルに笑いをむけ その笑いは静かに消えると アクセルの表情が変した。
「旦那は俺の体質知ってるだろ?」
「…あぁ。」
「俺も旦那の体質は知ってる…。」
「何が言いたい。」
いつものアクセルとは別人に思わせる程 真剣な表情をしているが 話しの先が見えず ソルは呆れ顔で問う。