ショウセツ
□果たされる時-トウゲンキヨウ-
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―信じられない訳じゃない。
今の状況は把握している。
昨夜の貴方と今日の貴方は…
―カラッポ―
「私は奴を追います。」
聖騎士団からソルがいなくなった。
それと同時に 神器 封炎剣も消えた。
「私にしか 奴を止められない。」
ただの自惚れにすぎない。
だが その時カイは ソルを止められる自信があった。
聖騎士団を後にし カイは街へ出た。
彼の情報収集のために。
太陽の日差しが建物のガラスに反して眩い。
手を翳しながら 街を歩き進む。
「ここには居ない…か。」
聖騎士団の中でも有名な奴だ。
彼が街などに出たら騒がしくなるはず。
そう踏んだカイは街を出て森へと足を向かわせた。