ショウセツ

□性
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―正午の気持ち良い光を受け テーブルに置かれたティーカップのふちが光っていた。




「ソル、余所事ばかりしていると…」


―ガシャン



「……こうなりますよ。」


ぼーっと手配書に目を通していたソルは次の一枚を見た瞬間 目を見開きカップを床に落としてしまった。



「…聞いてますか?…まったく、ソル!」



「…おい…。」



「はい?」



カイにそれを見せると雑巾を片手に その場に立ち尽くした。


「これはっ…何故、この名前が…。」



「…ちっ…。」



ソルは舌打ちをし 溜息をつくと、カップの破片を素手で拾い集めゴミ箱に捨てた。


カイはそれを見て持っていた雑巾で床を拭くと それもゴミ箱に捨てた。
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