ショウセツU

□振る手を見据えて
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そうでもないと思っていた。

彼のことは敵視してきた。

だけど別に

彼が居なくなったからといって

自分に何か影響があるとすれば

張り合いのある成長を遂げられないというだけ。


だから特には気にしなかった。





―振る手を見据えて―






「そういう事ですので、ソル=バッドガイの行方を知る者からの情報を得ると共に 今まで通り、頑張りましょう。」

「はいっ。」


こうなると安易に想像出来た彼。
いつも無口で何を考えているのか解らない。

周りの人間と親しくしようなどとは思っていないのか。
そんな姿は一度も見たことがなかった。


大事な物を盗んだ上に逃亡。
未だに行く末を知るものがいない。
現 団長として全力を尽くそうと誓った。
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