ショウセツ
□性
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「…日が落ちたら、俺はこいつを打ち落としに行く。」
ソファに凭れ目を瞑ってカイに言った。
それを聞いたカイは 一瞬顔を歪め ソルの隣りに座る。
「………。」
「…心配なら必要ねぇ。」
「………。」
「…なんだ?…言いたいことがあるなら言え。」
暫しの沈黙の後 カイは俯き加減に 口を開き細く小さな声で呟く
「…今日の夜は………シ…てくれるって…。」
頬を赤らめ ぼそぼそと呟くと ちらっとソルを見上げ 目が合うとすぐに顔を下へ向けた。
「…悪いが…明日にしてくれ。」
もう一度 手配書を見ると髪をくしゃっとして しかめっ面になる。
「ぃ…ゃです…。」
「…ぁ?」
小さな小さな声がカイが反抗した。
それをもう一度きこうとソルは聞き返す。